血尿と血色素尿
今月に入り血尿と言われて血色素尿だったケースが4例あったため書かせていただきます。
見た目はどちらも赤~赤黒かったりします。
簡単な方法は、尿を遠心分離すると血尿の場合には、赤血球が下に行き、上の部分は透明~黄色の普通の尿の色になります。
しかし血色素尿の場合には、遠心分離をしても上の色はそのまま赤~ピンク色になります。
血液を採取して、やはり遠心をすると通常は透明なんですが
血色素が出ている場合には、溶血をしているので、上の部分が赤くなってしまいます。
原因も様々で、自己免疫性溶血性貧血、腫瘍、タマネギ中毒、急性フィラリア症など
赤血球が壊れる原因であれば、どのような理由もあり得ます。
以前当院で蜂に刺されてしまって、そこから蜂毒による溶血してしまった場合もありました。
膀胱炎で容易に血尿になると書いてきていますが、元気がないなどの場合にはこの血色素尿や
腎臓が関係している場合がありますので、主治医の先生に尿検査をしていただくと良いです。