心因性脱毛
今回のテーマは猫に多いですが、犬でもあり得ます。
ただ難しいのが、動物がなめている行為=かゆいんだろうと飼い主さんが判断をして
かゆがっていると来院されることです。
猫では内股部分が多く、犬では、大腿部、手根部~前腕部に多い気がします。
もちろんステロイドやアポキルのようなかゆみ止め、抗生剤を投薬をしても効果がありません。
最近猫では、低アレルギー食にすると改善する症例もいるので食事アレルギーも関与している可能性があるという
報告もありました。
一般的には、犬だと散歩、猫だと猫じゃらしなどで運動を増やしたりする行動療法。
またサプリメントや猫フェロモン製剤のフェリウェイで対応してもらう場合もあります。
最終的には、抗うつ剤の使用を行いますが、どうしても即効性がないのと休薬すると再発する場合などがあります。
基本的には心因性の場合には、皮疹(赤みやかさぶたなど)がないのが特徴です。
本当にかゆがっている?のかを判断するのは飼い主さんにも僕ら獣医にも難しいですね。