消化管異物の文献
ちょうど読んだ文献のまとめ的なものです。
誤飲が多いので、消化管異物です。
通常催吐処置で回収できることが多いですが、無理な場合には内視鏡や手術になります。
以下が文献のまとめです。日本ではないのですが、海外でも桃の種ややっぱり入っていますね。
72頭の犬を研究に登録した。オスが42頭(58%)、メスが30頭(42%)だった。年齢中央値は36か月(範囲:3か月から8歳)だった。
内視鏡による回収は、GFBsの56%で実施され(胃あるいは十二指腸に存在)、44%の犬は手術を行った。
FBのタイプは多岐にわたっていた:子供のおもちゃ(14%)、金属物質/コイン(13%)、布(13%)、靴下(8%)、ボール(8%)、プラスチック材(8%)、桃の種(7%)、釣り針(6%)、
縫い針(4%)、髪留め(4%)、おしゃぶり(3%)、植物物質(3%)、その他(9%)。さらに、FBsは、鋭利なもの(13%、n=9)、とんがったもの(33%、n=24)、鈍性のもの(26%、n=19)、
糸状(28%、n=20)に分類された。この研究において、FBsの68%は胃の中にあり、25%は腸管(50%は十二指腸、28%は空腸、22%は回腸)、7%は胃と小腸の両方にあった。
GFBのタイプは、年齢、部位あるいは犬種と有意な関係はなかった。GFBのタイプと性別には有意な関係があった:その犬がオスならば、糸状GFBsを摂食の確率38%があった。
胃の内視鏡あるいは外科的除去で治療した症例の生存率は100%、腸切開で治療した症例は94%、腸切除が必要だった症例で33%だった。
腸切除および複数の手術部位は、悪い結果と関係した。24時間以上の嘔吐があるときは有意に死亡と関係した