肝臓腫瘍ー黄疸
この1週間で黄疸で来られた犬と猫で1匹ずつが肝臓腫瘍。
食欲不振で来院されましたが、すでに可視粘膜が黄色くなり皮膚も黄色くなっていました。
血液検査では、肝臓の数値が上昇して、ビリルビンが上昇していました。
超音波では、腹水も伴っていて、肝臓は腫瘍を形成していました。
肝臓は、犬と猫では6つに分かれていて、1つや2つだと手術でうまくいく場合もありますが
今回は、すべての肝臓に腫瘍が存在していました。こうなると外科的な治療は不可能です。
対症療法しか有りませんが、沈黙の臓器の肝臓で症状が出てきたということは
腫瘍の末期だし、肝機能の低下もあります。
本当にこのような不治の病がなくなると良いですね。
あまり力にも慣れなくて、人でいう終末期医療になります。
やはり治る病気や予防が獣医師としてもありがたいです。