自己免疫性溶血性貧血
毎年数例この病気を治療するのですが、今回の症例は7年前に自己免疫性血小板減少症の
病気を患って治療を行ったわんちゃんでした。
今回は血尿で元気がないということで来院されました。
血色素尿だったため血液検査をすると貧血になっていました。
ステロイドのパルス療法に反応せず、状態も悪化しました。
今回は進行が早く症状も重かったためガンマガードという特別な薬を使用させていただきました。
この薬だけでは一時的に赤血球の破壊は止められても、やはり適切な免疫抑制剤を使用する必要があります。
ちょうど本日来院されましたが、食欲も出てきて、今日の検査ではまだ少し貧血はありますが
破壊求められている状態で、治療もうまくいっているようです。
今回の症例はプードルですが、今までシーズーとやはりプードルで今回のように
過去に自己免疫性の血小板減少症になり、今度は自己免疫性の溶血性貧血になった症例がいました。
やはりプードル、シーズー、マルチーズは今回のような病気が多いので、飼い主さんもよく知っておいてもらうと良いかと思います。